「すっきりさせたい」という希望を伝えるとき、どの場所から、何が見えるようになればよいでしょうか。道路からの建物の見え方、通路を歩くときの枝の位置、窓まわりの目隠し。同じ植栽でも、見る場所と目的を分けると、相談したいことが具体的になります。

この記事では、既存の図面や作業前後の写真を使い、仕上がりの希望を共有する方法を紹介します。

この記事の内容

「どこから見るか」を写真に添える

写真を使う際は、対象の木や生垣だけでなく、何を確認したい写真なのかも添えるのがおすすめです。

たとえば、道路側からは建物を見えやすくしたい一方で、窓の前には目隠しを残したいという希望があるとします。これは説明のための仮の例です。この場合は、道路から見た写真と、目隠しを確認したい位置からの写真に、それぞれの希望を書き込みます。

二つの希望を同じ剪定でどこまで満たせるかは、現地で業者と相談します。写真だけで切る量を決めず、樹木の状態も見てもらいましょう。

前回の「作業後写真」を、今回の希望と照らし合わせる

下請けとして入る現場では、作業内容と作業前後の写真を記録するシートを含む作業報告書を使っています。その写真は、次の作業で希望を伝える参考にもなります。

前回の仕上がりを参考にしたい場合は、「この写真のどこを今回も残したいか」を添えます。たとえば「写真の右側は目隠しとして残したい」「通路側の枝の張り出しを相談したい」といった書き方です。これらは記入例で、実際の施工例ではありません。

撮影日や撮影位置も一緒に確認してください。過去の写真を渡しただけで、今回もその通りに仕上げることが決まったとせず、今の木の状態でどこまで対応できるかを打ち合わせます。

希望は「変えたい所」と「残したい所」を一組にする

仕上がりの相談メモは、次の順番で書くと整理しやすくなります。

  • 場所:図面の区画番号、対象の木、写真番号
  • 見る位置:道路側、通路側など
  • 目的:見通し、目隠し、通行、見た目など
  • 変えたい所:気になっている範囲を写真に記入
  • 残したい所:維持したい範囲や役割を記入
  • 業者への質問:今回できること、難しいこと、その理由
  • 合意した内容:今回の作業範囲と、保留したこと

ここで大切なのは、希望を書いた欄と、業者と確認して決めた欄を分けることです。管理側の希望が、そのまま作業指示として確定したように見えない形にしておくと、検討中の内容も扱いやすくなります。

作業後は、相談した目的に戻って確認する

作業後の写真は、可能であれば事前写真と同じ位置から撮ると、相談した部分を見比べやすくなります。そのうえで、事前に話した見通しや目隠しの希望がどうなったか、予定と変わった箇所があるかを確認します。

仕上がりを見て気になる点があれば、「写真のこの位置について、事前に相談した内容を確認したい」と場所を示して聞きましょう。樹木の健康状態や安全性については、見た目だけで判断せず業者に確認してください。

「すっきりしたか」という一言に、見る位置と残したい役割を加える。写真を使った打ち合わせを、具体的な作業の相談につなげる方法です。